嘘くさい君たちへ。
平気で嘘をつく人たちがいます。
これは、周りに対してつくウソ。
自分に対してつくウソ。
両方。
うすら汚い自分というか、
ひどくかっこ悪い自分というのが、
おそらく誰の中にでもあると思うんですけど、
それを、最初からなかったかのように振舞う人がいます。
「あーくそSEXしまくりてぇなぁ」
って思う二秒後に、
「中国のオリンピックに対する姿勢はダメだ」
って思ったり、その3分後に
「あいつマジぶっ殺してぇ」
って思って、また3分後に
「戦争なんか大嫌いだ、ピース」
とか思ってる。
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- 本当の自分は誰だ----
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なんていうコピーが一時、
社会通貨みたくなって、
ある種、価値観になってしまったけど、
実際の僕らの毎日は、
こんなに百面相だってことが、
実感なのだ。
そうなのに、アカンタレな自分を
認めない人たちは、おそらく
自分の心にある理想に生きてて、
毎日の自分の実感に対して
やたらと不感症である。
人と接する時も、
自分が認められる
キレイな自分しか出さない。
そのくせ、気づかない内に、裏にいる自分が
出てきたとき、それを認めようともしない。
最近、そういう人が多いなぁ。
嘘くさい人たち。
社会的な問題も、おおよそここに帰結すると思う。
嘘くさいやつは、感動できない。
そんな風に、生きていくのは、
たいそう疲れるし、楽しくないから、
あんまり続けていくと、
そのうち、自分が行方不明になって、
気づいたら他人の人生でしか生きられなくなって。
卑屈っぽくなり、自信がなくなり
被害妄想がひどくなって、腐ってまう。
だから、もっとダメな自分を愛してあげたい。
「音楽も、ビジネスも、フェラーリも、洋服も
とっても大好きだけど、それとおなじくらい、
キャバクラの姉ちゃんの、おっぱいを、
どうにかこうにか触るのが、好きなんだ」
こういう人が、一番、人間ぽい。
ええじゃないか。そんなもんで。