自転車一人旅の記録

滋賀県から福島県まで自転車で旅してきた。

出会い?

今回写真はなしです。

市場での兄ちゃんとの出会いについて話します。


 市場「困ってんだっぺ〜?俺のとこ泊まってけ〜?」

 俺 「いやいや、そんなに困ってないんですけど。」

 市場「いや、泊まってけ〜。泊まってけ〜?」


旅です。一人旅です。

このように人のご縁に流されるのも、また一興かと思い。


 俺 「んじゃ、一晩厄介になります」

 市場「お〜泊まってけ〜〜」


初対面。しかも茨城は見知らぬ土地。

私のテンションも上がりました。

5時を回ったあたりに市場に行って合流。

彼の手にはワンカップ。


 俺 「お、飲んでますね?」

 市場「浜の人間はこうだっぺ〜」


そうですか、そうですか。いいですねぇ雰囲気ありますね。

さすが市場の人間です。


 市場「俺の店だ。なんでも好きなもん取ってけ」


市場のすぐ後ろにある酒屋は彼ら市場の人間のコンビニのようなもの。


 俺 「んじゃ遠慮なく。ビールください」


酒屋の前で、ウンコ座り。ビールケースに座って市場の方々と

酒盛りを始めました。時間にすると40分くらいなんですけど

市場の兄ちゃんがたは、もうワンカップを2つ空けてます。

(やっぱり酒つよいなぁ)彼は私と同じ年でした。

そうこうしてるうちに、奥さんが来ました。

奥さんは車から、ビール缶片手にくわえタバコで出てきました。

(ん〜?飲酒ですねぇ・・・)

それじゃいくか!と私の自転車を車の後ろに積んでいただいて・・・。

車でお家に連れて行ってもらってます。

飲み物は、ワンカップとビール。いやいや車中ですよ?

運転中ですよ?まだ飲むんですか?


家に着きました。お風呂をどうぞと勧められていただきました。

風呂からあがると、飲んでます。また日本酒、コップ酒。


 市場「んなら、飲みいくか!」


(もう、だいぶ飲んでたんでないですか???)


おいしい食事をご馳走になりました。かれはまた、コップ酒。

ロックグラスに並々と注がれた日本酒を水のように。

(よく飲むなぁ・・・)


んで、市場の人ですから、寝るのは早いです。

夜8時。もう就寝。お休みなさい。


朝4時起床。


 市場「おい。」


朝起きたてで、空のコップをコンコン。奥さんが持ってきたのは

一升瓶。


 俺 (唖然・・・あんなに飲んだのに・・・)

 市場「ちょっと出かけっぺ、行くべ」

 俺 「あ・・・あぁ」


んで、朝の市場へ。途中コンビニでワンカップ購入。

朝早くから活気のある市場を見せていただきました。

家に帰ると、ご飯を作ってくれてました。

どうぞとすすめられてありがたく頂ました。


が、





朝ごはんになんで、焼酎の水割りがでるのですか?

日本人ならお茶でしょう?




これから自転車に乗る身です。できるなら・・・。

しかし、勧められた以上拒否はダメです・・・。


「お刺身+白いご飯+焼酎水割り+朝」


すごいっす、マジすごいっす。



車で、また国道まで送っていただいて、お別れしました。

別れ際、


 市場「出会ったばかりなのに・・・。寂しいよ・・・。」

 俺 「また縁があったら、会うことになりますよ・・。」

 市場「うぅ・・グスッグスッ・・・。」

 俺 「じゃ・・・行きます」


涙もろい人です。でもずっと飲んでるから・・・。

シラフでないですもんね・・・。

私は彼との熱量が違いすぎることに、逆に申し訳なく感じてしまいました。

(早く行こう。)


 俺 「お世話になりました。ありがとう」


ペダルを踏み込み、町を北上しました。

やはりこれも旅のひとつ。

出会いのひとつ。

いい経験をさせてくれてありがとうございました。