自転車一人旅の記録

滋賀県から福島県まで自転車で旅してきた。

玄侑宋久先生に会った日

この日の昼に「新幹線に乗って」郡山に戻りました。



郡山に着いた私。



まだ時間たっぷりある。




天気もいい!






いくか!目的地に再チャレンジだ!




気持ちも乗りに乗って、私の大腿筋が悲鳴をあげようと



ペダルを踏み続けました!




そして・・・ついに二度目の寺訪問です。




門の付近に自転車を置いて、帽子、グローブを脱ぎ



門をくぐりますと、






玄侑宋久さんがいました・・・




私はなんだか、信じられなくなってきて、アタフタしました。




「ああ、確かメールをくれた滋賀県の自転車の・・・。」



「はいそうです。(よく覚えているなぁ)」




「確か、先日の土曜日にもいらっしゃいましたね。



 ま、どうぞ。おあがり下さい。」



勧められたまま、お座敷に案内されました。




そこで、私が旅に出た動機とか、将来への不安とか、今の自分への不満とか



その他色々を話しました。



玄侑先生は終止穏やかで、私の話を




「ウン、ウン。」



といいながら、ゆっくりと聞いてくれました。



そして、私の話が終わったら、また穏やかな様子で



ゆっくりとお話をしてくださいました。



( 申し上げておきますが、玄侑さんは本当にお忙しい方です。

  本当に私みたいな、ロクデモない奴に時間を割いて頂きまして

  感謝しております。

 )





大事なことをたくさん、教えてくださいました。




( ここで、玄侑先生が話してくださった事を、

  事細かく書くには、私の解釈する能力がまるで足りません。

  変に記述すると、玄侑先生の名誉を傷つけることになりますので

  詳細については押し留めます。ご了承願います。

 )





私の心は「スッキリ晴れやか!」というわけでは無いですが、







今まで持っていた、「正しいはずのモノサシ」とか




「大事だと感じた価値観」とかが、少しづつ、ジワジワと融解していきました。



玄侑先生から教わった事をそのまま書きますと・・・。






未来は幻想です。囚われてはいけません。




です。詳細は記述しません。あしからず。





帰り際、玄侑先生はご自身の著書を私に下さいました。



「ま、読んでみて下さい。」



そう言いながら、本に私の名前と訓示を描いてくださいました。



 (もちろん大事に読ませてもらいます。)




帰り際、玄関先で玄侑先生の奥様も、私に言葉をかけて下さいました。






「どこにおったって、何してたって、自分は自分。




 そう感じれるようになるのが、本当の自由やと思う。




 滋賀県行って、頑張ってください」






本当にありがとうございました。



頂いた言葉を大切に胸に閉まって、



その言葉を毎日思い出して、



生きていこうと思います。







帰り道には、すっかり雨が上がったきれいな空。



気持ち晴れやかに、自転車が進みます。



郡山までの40分間。




「来て良かった」




「本当に、来て良かった」



そんな気持ちで一杯でした。



それから、やっぱり自転車で来て良かった。






あ〜この旅やってみて良かった!




心の底からそう思います!